2009年9月13日に発行された中日新聞朝刊記事を紹介します。
私たちの会社のある愛知県高浜市には、高浜こども食育推進協議会があります。この会が設立されたのが、今から3年前の平成19年の4月のことでした。会長は、酒井映子名古屋女子大学教授(現愛知学院大学教授)を中心に事務局が、高浜市役所こども育成グループといった組織です。
本来でしたら、市役所の農務課のような農業関係の部署が中心になることが多いのですが、高浜は、こども育成といった教育関係が中心になっているのがポイントです。だから、食育の前に「こども」というワードが付いています。目的は、教育の4つの育「教育」「体育」「徳育」「食育」のひとつとして子ども達の健やかな育成のためです。
最初の2年間の活動は、ガイドラインの作成とシンボルキャラクターによる啓蒙活動でした。
就学前の子供たちに食育目標として、
①食事のあいさつをする、②正しく箸をもてる、③食事のお手伝いが出来る、との3つに絞りました。就学前の子ども達は、ガイドラインを高浜市の頭文字を取って「た・か・は・ま」に、食育の3C(おいしい、うれしい、たのしい)を組み込んで作りました。
○たのしいな みんなで「いただきます」
○かんしゃの きもち わすれずに
○はらぺこ なんでも おいしいね
○まんぞく にっこり「ごちそうさま」
当時は、あまり参考になる事例もなく教育現場の保育士さん、栄養士さんの声や主婦の声、JAのセンター長、いろいろな意見の中で、酒井先生の下、手探りで進めてきました。恥ずかしい話、最初は、「食育って、何?」というレベルからです。逆にそれが良かったのかもしれません。栄養学でもなく地産地消でもない、それを包括したこども目線のものが出来たと自負しています。そしてカワラッキー誕生!子ども達の作品や一般公募の作品のから選ばれたのが、「かわら食人カワラッキー」です。子ども達にとってしっかり憶えさせるためには、目で見てわかるものにしないとだめという、酒井先生のことばからのキャラです。そして市長からのメッセージ「着ぐるみを作ろう!」。デビューは、彦根のゆるきゃらサミットでした。今、高浜の小学校以下で知らない子ども達は、いないほどの人気者です。食育という言葉は知らなくても、カワラッキーは知っている。それで、いい・・・私達はゆっくりだけども、確実に子ども達に食べることを通じて命の感謝の気持ちを伝えていきたいと思います。
中日新聞朝刊 連載「味な提言」全6回掲載